ジェニー・シムズは、写真と映像を主な表現方法に、国境政策や変化する地政学的状況に焦点を当てた作品を発表しています。なかでも、異文化間のコラボレーションを制作プロセスに採り入れた作品では、労働と移民、ジェンダーの問題を探求します。これまでに数多くのプロジェクトを手がけ、「(un)expected families」(ボストン美術館、2017-2018)、「Shifting Terrain: Landscape Video」(カリアー美術館、アメリカ合衆国ニューハンプシャー州、2011)、ロッテルダム国際映画祭(2006)などの展覧会や映画祭でも作品を発表しています。本展では、香港でのフィールドワークによって出会ったインドネシア出身の女性移民労働者をテーマにした《Readymaids: Here or Where (Hong Kong)》(2008)を出品します。
国内外のあらゆるジャンルのアーティストの個展・グループ展、関連するレクチャーを通じ、自明視されている同時代のパラダイムを再検討し、周縁を含んだ多様な観点から現代社会を捉え、皆様と共に考え、学び、社会、地域貢献を目指します。